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【Linux】内部時計の狂いを修正する

Linuxを長期間利用していると内部時計が狂ってしまい,ネット上のサーバとの時間差に困ってしまうことがある。そんな時は,次のような手順で修正するとよい。

 LinuxなどのPC UNIXでは,ソフトウェアとハードウェアの時計を同期させる必要がある。MS-DOSやWindowsでは,ハードウェアの時計(BIOSの時計)まで意識せずに済むため馴染みの無い人が多いかもしれない。

 まず最初に,ソフトウエア時計を合わせるにはdateコマンドを利用する。たとえば,12時21分30秒に合わせたい場合は次のとおりだ。

# date -s 12:21:30


 次にソフトとハードの時計を同期させるには,clockコマンドを使う。これで時間修正が完了だ。

# clock -w


 内部時計が狂うたびにこのような操作を行うのは不便だろう。そこで次のような方法で,ネットワークを介し,時間を合わせるのが便利である。この方法にはNTPと呼ばれるサービスを利用する必要があり,xntpdと呼ばれるデーモンを起動させておくのが一般的だ。設定を行うには,/etc/ntp.confファイルを編集する。ファイル内には,NTPサーバを指定するだけの簡単な書式だ。

 xntpdを使いデーモンとして起動しない方法もある。cronなどで自動起動させてもよいだろう。この場合には,crontabで次のコマンドを記述しておけばよいだろう。

# ntpdate -s clock.nc.fukuoka-u.ac.jp
# clock -w
※NTP公開サーバである「clock.nc.fukuoka-u.ac.jp」を指定する例

Last Update : 2004年12月02日 (木) 17:53